印鑑の西野オンライン工房口コミ情報

印鑑のサイズはどれが正解？大きさの基本とは

印鑑って色々あるけどどれを選んだら良いのでしょうか？

ここでは元印鑑屋の筆者が、印鑑の役割、使い道、選び方やその所以まで、詳しく解説します。

印鑑は自分自身を表します。
なので自分が小さく、低く見られることのないよう、大きくて立派なものを作りましょう。

そういうと日本人は謙虚ですから、「私には立派すぎる」とおっしゃる方もみえます。
実際に大きな印鑑を手にしてみると、その存在感に圧倒されているのかもしれません。
けれど、印鑑はあなた自信の分身なんです。
後ろ向きに、卑屈になって、生きていたいですか？
そんなことはありませんよね。

人間ですから、謙虚さを持ちつつも前へ前へと進んでいかなければなりません。
印鑑は、立派なのを持ってください。
自信がないのなら、立派な印鑑を持つことにより心の拠り所としたり、これに似合う立派な人間になろう、という気持ちにもなってくるものです。
印鑑は自分自身であり、お守りでもります。

今までそういった一本を持ってないという方は、この機会に良い印鑑を作ってみてはいかがでしょうか？
「 良い人生に、良い印鑑」
とは、業界大手の代日本印章の言葉ですが、それくらい印鑑は大切なものなんです。

●印鑑を作るときの大きさと掘り方・印材

印鑑には様々なサイズや掘り方があり、どれを選んだら良いのか迷いますよね。
ネットで調べてみても、サイトによってばらばらだったり、これ！と決められていないことが多いです。
もちろん本人の意思や好みもありますので絶対にこれでないといけない、ということはありませんが、何事にもスタンダードはあります。
懐石料理を食べるときにナイフとフォークを使う人がいないように、印鑑にも作るときの基本があるのです。

印鑑には「 実印・銀行員・認印」の３種類があります。
それぞれの大きさや彫り方は以下の通りです。

◇印鑑のサイズ

●男性 実印１８ｍｍ、銀行印１５ｍｍ、認印１２ｍｍ

●女性
実印１５ｍｍ、銀行印１３．５ｍｍ、認印１２ｍｍ

◇彫り方（印面の文字）

●男性
実印フルネーム、銀行印　苗字タテ、認印　苗字タテ

●女性
実印　名前ヨコ、銀行印名前ヨコ、認印　苗字タテ

実印は、家や車の売買などの契約、結婚、相続などの大切な場面で使う印鑑です。
なので男性の場合はフルネーム、女性は名前で横に掘ります。
横というのは安定と調和を表しますから、女性の名前と、銀行印を掘るときのみ横彫りにします。
実印は、市町村で印鑑登録をして使います。

銀行印は財産を守る印鑑です。
大切なお金を守るガードマンですから、できれば実印や認印と混合はしないでくださいね。
基本は通帳の届出印のみで使用しますが、女性の場合は実印と掘り方が同じのため、２本用意するのが難しいのなら兼用でも良いでしょう。
お金が滝のように出て行かないようにするため、お金の流れをせき止めるように男女共に横で掘ります。

認印は家を守る印鑑です。
だから名字で掘ります。
表札のように名字の縦彫りで作って下さいね。

使ってはいけない印鑑があるって本当？

● 使ってはいけない印鑑

印鑑は自分自信を表しますから、割れや欠けは非常に縁起が悪いです。
もし印鑑に割れや欠けを見つけたら、自分に降りかかる厄災を代わりに受け取めてくれたということです。
なので大切に供養をして、新しい印鑑を作り直しましょう。

食器の割れや欠けも風水的には運気が下がってよくないといわれますよね。
それと同じです。
私はお皿やコップの割れや欠けを発見したら、「もうお役目が終わったのね、今までありがとう」と感謝して捨てるようにしています。
印鑑も大切に供養してあげて下さい。

印鑑供養については後述します。

ちなみに、間違っても使ってはいけないのが小判型のいわゆる「三文判」です。
これは、自分が三文の価値しかない、という意味があり、使うのが恥ずかしい印鑑だと思います。

大辞林によると、三文の意味は
「値打ちのないこと、非常に安いこと」
です。
三文役者 や　三文小説 、三文判 にもそういった意味も含まれます。

三文とは現代の価値で約１００円です。
たった１００円の人間になりたいですか？
なりたくないですよね。
もし持っているのなら、丁寧に供養して、その印鑑を使うのはもうやめましょう。

● 印鑑供養について

上記の役目を終えた印鑑は、大切に供養します。
印鑑は名前の刻まれた大切なものですので、ゴミ箱に入れたりしないでくださいね！

まずは人が亡くなったときと同じように、お清めをします。

�@小皿を用意して、塩水を入れます。
�A印面を下にしてつけ、しばやく置きます。
�Bティッシュで朱肉をきれいにふき取ってあげましょう。

その後、専用ケースがある場合はケースに入れて半紙（習字の紙）で包みます。
印鑑の白装束です。
そして、印鑑供養を行っている神社へ持っていきます。
有名なところだと京都の下鴨神社（賀茂御祖神社)、東京の上野下谷神社がありますが、
お近くの神社に印鑑供養ができるか聞いてみましょう。

もし近くにない場合ははんこ屋さんに依頼するか、半紙ごとタンスの中にしまっておいて、もう使わないようにしましょう。
印鑑登録をしてある印鑑の場合は、登録廃止をお忘れなく。

またお清めは、印面が朱肉で汚れてきたときなど定期的に行ってあげて下さいね。

印鑑を作るなら最適の印材はこれだ

● 印材について

印鑑として使われる印材には、様々なものがあります。

ですが昔から印鑑として最適なのは象牙です。
チタンや水晶などの幅広いラインナップがある現代でも、それは変わりません。

それには象牙が機能面、使用感、見た目のどれをとっても優れているからです。

・象牙は固くて欠けにくい。
・朱肉の馴染みが良く押しやすい
・しなやかな手触りで持ちやすい
・柔らかな白色で、部位やランクによっては美しい網目が見える
・印鑑として適度な重量がある

なので印鑑を作るなら一番オススメで定番の印材といえます。
ですが近年は原材料の輸入制限により価格が高騰しています。
予算的に厳しいのなら、象牙の次に印鑑に適している黒水牛で作ると良いでしょう。

個人的には印鑑を作るなら象牙か黒水牛の２択です。
自分や息子の印鑑も、象牙と黒水牛で作りました。

柘植や水晶などの印鑑は欠けやすく、見た目にもちょっと頼りない感じがします。
チタン素材の物も増えてきていますが、金属製って…冷たいですよね？
冬なんて触りたくないです(ノД`)・゜・。
しかもチタンは値段がけっこう高いです。
黒水牛よりも高いです。
金属なので割れ欠けに強く、災害も乗り切れるから！とのことですが…
あくまで主観ですが、触って冷たい印鑑は嫌です(;^_^A
イメージ的にも温かみがないですよね。
スタイリッシュでおしゃれなイメージを求める方には良いのかもしれません。

印鑑は自分自身を表す大切なものです。
まだ持っていない方は、心が定まらず、芯がしっかりしていないかもしれません。
通帳の印鑑を認印や三文判で、登録している方、その通帳はお金が貯まっていますでしょうか？

印鑑が全てではありませんが、きちんと整えることにより、自分自身の心や行動も定まってくるものです。
一歩前に出られるように、印鑑を作ってみませんか？

ご自身はもちろん、配偶者やお子さんの分もできれば一人一本は用意してあげたいものです。
最初に作られるなら、銀行印が良いでしょう。
実印はお子様だと使用する機会は当分ないでしょうし、認印は家にある場合が多いです。
本当は家族で共用しない方が良いのですが、人数が多かったり予算のこともありますから、まずは銀行印をオススメします。